2017年度総合部門優勝者 天野 裕介

INTERVIEW WITH OVERALL WINNER IN 2017

2017年度総合部門優勝者 天野 裕介

モデルさんありきのコンテスト

INTERVIEW  WITH OVERALL WINNER IN 2017

一年越しで果たした優勝

自分で言うと恥ずかしいんですけど、ドラマがあって、優勝したときのモデルは前年度出てもらったモデルさんだったんですよ。有名なモデルさんで全国飛びまわっている方だったんですけど、全国で優勝したいからお願いしてもいいですかと言ったら、喜んでという形で引き受けてくださって。

そしたら人気モデルさんなので大会の1週間後ぐらいに表紙を飾るか飾らないかの有名な美容師さんの撮影を頼まれたんですけどって。そのモデルさんのために、絶対受けた方が良いよと。でもそうするとやっぱり制限ができてくる。でもそのモデルさんにしてもチャンスだし、じゃあ次の撮影をされる美容師さんがどんなのをしたいのかっていう部分を考えた上でのデザイン考えますよってことでその方とも連絡とって、僕は制限付きでやったんですよ。

僕は了承していたけど、実際のところ総合で3位で止まっちゃったんですよ。そしたらモデルさんが私がそうやって制限をかけちゃったせいで優勝が出来なかったんだって泣いちゃったんですよね。

表彰台の上で、私が悪いって涙を流してくれたのを見て、そんなの見たら僕もぎゃんぎゃん泣いちゃうじゃないですか。だから言ったんですよ、来年もう一度必ず戻って来るから、その時のモデルを今から引き受けてもらっていい?って。その時に絶対にあなたを日本一のモデルさんにしたいから、その時にまたよろしくねって。

だからそのモデルさんありきのコンテストだったんですよね。そのモデルさんを軸にメンズモデルさんも考えたし、そのモデルさんに似合う衣装をまず決めて、メンズのモデルさんも決めて、メンズの衣装も決めて、そっからヘアとメイクを考えました。

どんなふうにしたいかって言うのが先行じゃなくて、僕たちってやっぱり美容師だしヘアメイクのアーティストなのだから、そのモデルさんが1番ひかり輝くヘアでありメイクであり衣装であり、そういったものをプロデュースするのが僕たちのサロンワークとしての1番大事なところじゃないですか。このモデルさんでこういうテイストでいったらいいかなっていう所からの肉付けで、最後にヘアとメイクっていう作り方の方が僕はやりやすいなと。

評価してもらうだけじゃなくて評価する側に回れって

優勝できたのはモデルさんのおかげだし、支えてくれるスタッフのメンバーだし、挑戦する環境を作ってくださるうちの代表のおかげだし、そういう文化を作ってきてくださった上で、僕もこうやってきているだけなので。

コンテストではやっぱり一定以上に評価してもえるようにならないといけないですし、評価してもらうだけじゃなくて、審査する側に回るためになんとかしろって代表が言ってくださるんですよね。お前いつまで審査されてるんだよって。

あたかもコンテストで勝つのが夢な人が多いじゃないですか。そういったところではなく、講師として出てく働き方、審査員として出てく働き方っていうのも見せないといけないなっていうのも今自分が挑戦しているところですかね。そこが今の原動力かなと思っています。